【最新版】通知表の「どこが何を評価してるの?」詳しく解説します

2020年度より小学校、2021年度には中学校の通知表が変わりました。ここでは、新しくなった通知表の実物をもとに、これまでに累計5000枚の通知表を見てきた塾長が、どこが何を評価しているのか徹底解説します

目次

2020年度から、通知表が変わった点

(別に2019年より前の通知表には興味ない!という方はここは飛ばしてくださいね)

保護者の方に知ってほしい変更点は3つ

いろいろ変ったよ!という正式な情報はあるんですが、ここでは保護者の方目線で知っておいてほしい点だけ3つ挙げます

知っておいてほしい変更点1:項目が全教科3つになったよ

今までは国語5、他の教科は4つの項目(観点)でABCとかを付けていましたが、全教科3項目で統一されました

通知表の項目数の変更

知っておいてほしい変更点2:項目の順番が変わったよ

今までの項目(観点)の順番と今回の通知表では順番が変わりました。詳しくは後ほど

知っておいてほしい変更点3:所見は通年で1回になったよ

おそらく教師側の仕事の効率化だと思いますが、所見が年1回になりました。他にも「学年末にまとめて」書く箇所がいくつかあります

新・通知表!項目3つは「ここで」評価されます

ここでは、新通知表の3つの項目の詳細について書きます

  • 通知表の3段階の評価は、最も多いパターンのABC(Aが一番良い)で説明します。お子様の通知表によっては◎○△などの場合もありますが、そこは置き換えてお読みください

その1:3項目はこうやって<分けて>見て欲しい!

塾屋では毎回最初の懇談で通知表を見せてもらいますが、ほとんどのお母さんが

お母さん

前回はAが12個で、今回はAが6個でBが・・・

というように、ABCの数だけ覚えていて、それが増えたか減ったか・・・くらいしか把握していません

そのため、私は最初に

塾長

どこがAなのかによって、何ができているかが違うんですよ。まず1番上が・・・

という説明から入ります。では、今回の新通知表はどうなっているかというと・・・

1番上の項目は【知識・技能】・・・分かりやすく言えば『基本問題の出来

通知表の3項目

各教科の一番上は【知識・技能】という項目で、いろいろ言葉が書かれてはいますが、どの学校でも同じ項目です

もしご自宅でご覧になっているなら、お子様の算数のテスト(カラーの単元別の)を1枚もってきてください

そこには合計点が書いてあると思いますが、その横に小計があると思います

知識・技能 ○○/65点 みたいな感じです

ここの項目は、主にテストの【知識・技能】の配点が何割正解したか・・・の項目です!

分かりやすく人に説明するなら

テストの基本問題のところ

です

真ん中の項目は【思考・判断・表現】・・・分かりやすく言えば『応用問題の出来

通知表の3項目
このように、ここだけがBになる子が多いです

真ん中の項目も、テストに関する項目で、先ほどの算数のテストを見ていただくと

思考・判断・表現 ○○/35点 みたいな感じで載っていると思います

ここも主にテストでの【思考・判断・表現】部分が何割正解したか・・・で決まっています

分かりやすく人に説明するなら

テストの応用問題(実践問題や考えてみようみたいな問題)の出来

です

1番下の項目は【主体的に学習に取り組む態度】・・・分かりやすく言えば『テスト以外

算数の通知表の3項目
この子の場合は、今回の項目だけ気にして取り組むようにすればいいですね(^^♪

実は2019年までの通知表だと、この項目は『1番上』にあったんです・・・なので、今までの通知表の感覚で新通知表を見てしまうと・・・大きな誤解を生んでしまいます

ここの項目は2019年度までは「関心・意欲・態度」という名称でしたが、「主体的に学習に取り組む態度」となりました

主体的?

この言葉の分かりにくさが開始前から教育界では話題になっていましたが、文科省の通知によると

教科の学習を通じて、それを身につけるために粘り強く取り組み、学習を調整しようとする態度

ということだそうです(といっても分かりにくい・・・)

分かりにくいけど、2つ大きな事実があります

ここの項目は分かりにくいけど、2つ大きな特徴があって、それは

テスト以外の部分

の評価だということです

1番上、真ん中はテストのなかで配点がありましたが、この項目はテストの配点には載っていませんよね

つまり

テストの点数では分からない部分全般=テスト以外

というイメージでとらえてもらった方が説明しやすいと思います

そして、もう1つは2019年からの違いで

宿題忘れ、持ちもの忘れは『通知表に含まれない』

ということです

あくまでも主体的な学習に取り組む態度を見ているので、忘れ物をしたことは通知表に入らないようです

最後にメッセージ

通知表は、学校(教師)からお子様へのメッセージです

お子様の状況を客観的に表す評価書です。今年はハズレの先生だとか、ひいきがある先生だとか不満をもつケースもあるかとは思いますが、この新通知表では1番上・真ん中は教師の裁量がほぼありませんので、何か学校の先生と合わない(授業がうまくない)のであれば、勉強内容だけはご自宅や塾などを利用してAを取りにいってほしいです

以上の、最新の通知表の現状や知識をもって指導している学習塾「塾屋」について興味をお持ちの方は、TOPページをご覧ください。

うちの子の通知表、診断/アドバイスしてください!!

累計5000枚の小中高校の通知表を見てきました。入塾前、最初の懇談会で持ってきていただいた通知表を見ただけで、学校での弱点や改善点などをその場で指摘して、保護者の方に「今までワケわからずモヤモヤしていた通知表をここまで教えてもらったことがなかった」と大変好評をいただいております

もし、オンライン(Zoomなど)を用いて実際の通知表を見させていただき、分析や今後の学校生活、勉強で意識する点を聞きたいというご要望がございましたら、お問い合わせください 「通知表診断の件」と書いていただけたら助かります

目次