なぜ、幼児~小3までの学習塾を「やらない」のか

ボードゲーム教室は幼児から、学習塾は小4からにした理由

ボードゲーム教室を開校する情報を解禁した2022年2月から、定期的に聞かれる質問だったので、ちょっとこれは「よくある質問」という短い文章で書くのはもったいない(想いが伝わりにくいな)と思い、別記事にしてみました

(その他の質問はこちらです)

今までは「小2から学習塾のクラス」を設けていました

2021年以前は、ボードゲーム教室はなく、学習塾としては小学2年生からクラスを設けていました。もっと遡って、塾屋を始めた当初は小学5年生からにしていましたが、通塾するお子様のきょうだいも見てほしいという声に合わせて小4・小3・小2・小1とクラスを創っていきました。

毎週、学校の復習だけ・・・

塾屋の授業は「学校の復習を完璧にする」方針だったため、1週間で習った算数と国語を復習していき、学校より少し難易度の高いところまで塾ワークを使って勉強するスタイルでした。

このスタイルだと、小学校1・2・3年生は特にそうですが

『毎週、必要?』という状態の子がたくさんいて、多少、忘れていたり、できていなくても『1時間も要らない』状態でした

保護者の方からは、通わせたい(やってほしい)とは言われるし、生徒も楽しく通ってはくれているけど・・・

という不完全燃焼な感じがしていました

ボードゲームがすべてを変えた!

そんなとき、ボードゲームと出合うわけです。ボードゲームの良さは別のページで山ほど書いているので、ここでは割愛しますが、ボードゲームをもっとやってもらいたい・・・その想いと、塾内での低学年層のクラスの悩みが合致しました。

そこで、数年前から2021年度までは『小2・小3は、学校の授業を復習する週と、ボードゲームで学ぶ週をローテーションする』というシステムを採用しました。このハイブリッド自体、学習塾界で前例がなく、最初は不安でしたが、前までは「もうすでにできるようになっているのに、残り時間があるから練習していた勉強時間」がなくなることや、低学年の子の集中力の維持に苦労することもなくなり、メリハリがついて、ボードゲームの楽しさも知り、そのなかでの成長も観ることができるようになりました。

「え?それなら、2022年からも、その形で学習塾のクラス残せばいいじゃん」って思いましたよね??

学校の復習とボードゲームのローテーションでも達成できなかった「目的」

このローテーションシステムはすごい発明だなって我ながら思っていたのですが、やっていくうちに3つの想いが強まっていったのです。

1つは、学校の復習がほぼ必要なし!算数も国語も漢字もできている!という子にとっては、二週に1回も必要ないことです。もちろん、勉強面で「苦手にならないように」という思いも込めて保険的な要素もあって通わせているとは思いますが、こういうタイプの子は、苦手になったときに「そこだけ復習」とか「そうなってから学習塾」でもいいなと思っていました。

2つ目は、学校の授業で学べていない子は、二週に1回ではなくて、毎週とか単元ごとに「個別で」やりたいという思いです。塾屋では少人数とはいえ、3人とか4人でも、1人の子だけ1から復習して、あとの3人はそれを聞いている状態になる時間があったりします。それは双方にとって「もったいない」なと思っていました。

3つ目は、ボードゲームを毎週やりたいという思いです。ニ週に1回(1時間)だと、1つのボードゲームを説明してプレイして・・・で終わってしまうんです(短いボードゲームなら繰り返せるけど)。それを繰り返したり、プレイ後にあーだこーだ話して・・・が次の二週間後というのは鮮度も落ちていますし、生徒も「違う新しいのをやりたい」とか「好きな○○がやりたい」になってしまい、塾でやりたいボードゲームとのバランスに苦労する場面もありました。

最高の解決策こそ、ボードゲーム教室の開校&「5つの学び方」

これまでの悶々とした思い、解決できる方法はないのかなという諦めの想いもあったなかで、思い切ってボードゲーム教室という習い事を創ろう!と思ったとき、最初に浮かんだのが、この「小学2・3年生のこと」が一気に解消する感動でした。

「なんで今までやろうと思わなかったんだ、オレ!」「これで、その子に合わせた学び方が提案できる!」と教室内で一人ガッツポーズしていたのが懐かしいですw

ボードゲーム教室の開校と5つの学び方を提案できることにより

学校の勉強が大丈夫な子は、ボードゲーム教室へ!

学校の勉強では苦労していないけど、勉強に良い(地頭に良い)習い事を楽しんで・・・という方にはボードゲーム教室をオススメします。

学校の勉強はたまーにつまづく子は、ボードゲーム教室へ!

たまーにつまづくとか、文章題だけ苦手という子はボードゲーム教室をオススメします。もちろん、ボードゲーム教室では文章題の指導はありません。しかし、文章題を小学校の低学年でスラスラ読めて正解するような子はほぼいません。中学で学年1位とか1ケタになった小学生でも低学年時はワーワー泣いていました(-_-;)

大事なのは、文章題を解けるような地頭(読解できる、考えて答えが出せるなど)を身につけておくことだと考えています。

もし、基礎的な勉強は問題なくて、応用だったり文章だけ苦手・・・かなという方はボードゲーム教室に通っていただき、小4以降で学習塾と併用したり、学習塾に移行することをオススメします。そのタイミングもご相談の上で提案させていただきますので、ご安心ください。

普段の学校の勉強がサッパリで・・・という子は、2つのオススメ選択肢

1つは「ボードゲーム教室+ちょい塾」という使い方です。ボードゲーム教室で集中力や思考力などの学校の勉強にも繋がる能力を高めつつ、単元ごとに1対1の個別指導を行うプライベートレッスンを講習として受けるという組み合わせです。幸い、小学校は定期テストなどがないのと、1つの単元が終わっても、それをすぐ次の単元で使うという構成になっていないため、夏休みや冬休みにまとめて復習ができます。そういうときに1対1でプロが指導した方が格段にコスパよく身につけられます。

もう1つは「ボードゲーム教室+他塾」という使い方です。先ほどのプライベートレッスンで単元ごと・・・という次元ではなく、例えば、習った漢字は全く書けない、様々な事情で授業を受けられないなどの場合は、定期的な学習機会が必要になるので、勉強の基礎になる能力をボードゲーム教室で。あとは他塾の1対1の個別指導を受講するのをオススメします。

とはいえ、どこの個別指導塾が良いのか分からないと思いますので、その場合はお住いの地域、お子様の特性などを懇談会で伺ったうえで「〇〇塾は私の知り合いで丁寧に指導してくださるので」など、具体的なご提案ができると思います。