最新の【中学準備】夏休みから身に付けておきたい勉強技術5選

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中1ギャップは、思春期のお子様の人生を変える可能性があります

中学に入ってから、小学校までとの「違い」に対応できない中1ギャップをご存じでしょうか?

ただ学校が小→中に変わるだけに感じるかもしれませんが、学校生活も勉強面も人間関係も大きく変わります

過去の調査によると「中1ギャップ」という言葉自体、知らない保護者の方が半数以上いらっしゃるみたいです

最近では『中学準備』という表現で、中学校や進学塾や通信教材会社が使用しており、中1ギャップにならないための「中学準備」が必要になっています

中1ギャップは成績の良し悪しに関係なく「起きます」

むしろ、小学校のときの成績が良かった子ほど、ギャップの差が大きくなってプライドも自信もズタズタになるかもしれないです

2020年以降、教科書改訂や入試制度などの変化が毎年のように起こっており、中学校の定期テストや入試も「え?これ高校のテストじゃないの?」と思えるような内容(量・レベル)になっているので、中1ギャップを多くの新中学1年生が経験することになるかもしれません

今回は、中1ギャップにならないために、新中学1年生までに「身につけておくべき能力6選」を紹介します

これらは実際に私の塾(塾屋)では小5・小6から最長2年かけて取り組んでいる内容ですが、ご自宅や他の塾さんでも実践できるように書きますので、プリントアウトしたりシェアして一緒に「安心の中学生活」を迎えましょう♪

実はこの記事に先んじて「小6卒業後の春休みまでに身につけたい」シリーズも投稿しています

今回は、この記事よりも半年以上、期間をいただけた場合・・・で紹介したいと思います

1から中学準備を始めるなら、半年~1年ください!

中学準備というのは、なにも中学校の勉強を先取りすることではありません

仮に先取りをしたとしても、その授業で学べない、自分で復習して仕上げることができないなどの勉強技術がないなら先取りで教わったところで「そこから学ぶ・仕上げる能力」がなければ、成績にはつながりません

 

いまから書いていく5選は、誰かと競う必要もないですし、早く準備ができたから「良い」というものでもありません

保護者の方は、5つのうち「あ、これはやってあるな」「これはまだ全然やってないな」とチェックして、お子様と一緒に『どうやって準備不足をするか』『それがご自宅で、親子でもできるのか』会議をしてくださいね♪

では、まいりましょう!

中学までに身に付けておきたい技術その1:英単語の暗記

1つ目は、英単語の暗記能力です

漢字は小学校でやってますが英単語のテストはやってないんです

中学の勉強でまずネックになるのが「英単語の暗記」です

特に「書けるかどうか」で苦労する子がたくさんいます

愛知県の公立入試がマークシートに変わり、定期テストも変わるかも・・・というのはありますが、現時点では「書けないと点数にならない」ため、いくら英会話教室で「聞く、読む、話す」は得意でも「書く」は経験しておかないと全くできない子がいます

英単語は何でもいいんです。数字でも曜日でも中1の教科書でもなんでもいいです

「10個の英単語を書く練習をして、ランダムでテストして満点が取れる

まずは、これを

①何分かかってでも「クリアできる」

②時間をタイマーなどで制限したうえで仕上げる

③10個→20個にして同様にやってみる

もちろん、英単語を覚えるコツとか方法みたいなものはネットや動画を探せばたくさん出てきます。それを参考に進めてもいいですが、大事なのは

経験して、そこで自分なりのコツや方法を確立させること

勉強方法というのは、確固たる「正解」はないです。お子様が覚えられる仕上げ方こそが勉強方法です

ランダムのテストは、最初は保護者の方など周りの方が出してあげてください

塾屋では、小学5年生から約2年間かけて、英単語の習得を自分でできるよう習慣づけています

中学までに身に付けておきたい技術その2:クイズ

2つ目は、クイズです

中学校の定期テストは小学校よりも量、レベルは格段に変わります。小学校のような「ヒントがある」「ワークのまま」「観たことある問題しかない」というテストにはなりません

もちろん、定期テストを迎える5・6月には上記のテストに対する対策をしないといけないのですが、それ以前に中1ギャップというか中学準備ができていない子はそれ以前の「単純暗記」「関連づけ」が全くできていません

「江戸幕府を開いた人物は誰ですか」

こういう問題は定期テストにはあまり出なくなっています

とはいえ、これ「すら」答えられないと、それを応用したり、さらに深い内容には立ち向かえません

こういう単純暗記は

素早く出てきてこそ、覚えたといえる』

なので、小学校の社会や国語でいいので

「早押しクイズ」のような形式で、早く答えるトレーニングをしておいてください

どんな問題でものんびり、算数の計算問題は何度も解きなおし・・・は卒業しないといけません

最近ではスマホのアプリでクイズ形式のものがあったり、クイズ番組やYouTubeの動画もあるので、そういうのも活用しながら「早く思い出す」を楽しくやってほしいですね♪

早押しクイズは、ライバルがいると効果抜群です。同級生やきょうだい、親子で対決してみるといいかも

塾屋では、勉強内容の確認テストを「スタッフとのクイズ形式」で行うなどトレーニングをしています

中学までに身に付けておきたい技術その3:ひとりで予習

3つ目は、予習です

自学自習が高校生の当たり前
小学生で習っていない内容を1人で学ぶのは相当ハードルが高いです

中学校は高校のように、予習する宿題があることは稀ですが、定期テストの勉強をしたい子は、学校で習うより「先にやっておく」場面が出てきます

例えば、中1の10月の定期テスト

多くの中学校では数学は「方程式の文章題」までがテスト範囲になりますが、これをテスト数日前の授業で

「距離の文章題」「%の文章題」を大急ぎで習って・・・はぃ、テストね!

・・・これで定期テストに通用するでしょうか?

「うちのクラスだけ先生がテキトーに授業した(´;ω;`)」と嘆いて文句を言ったところで、テストは平等です。このクラスだけ距離・%の問題が簡単になるはずもありません

そうなると、事前に予習で勉強しておいて定期テストに通用するレベルまで『仕上げる』能力が必要になります

また、コロナだけでなく学校を欠席した際に「休んでたから、できないもん」というのを当たり前のように話す子が多いです。休んだ分のフォローを学校に期待するのではなく、それを自分で補えるようにしないと1日休んだだけで勉強に大きな穴ができてしまいます

予習は『自分主導で』やることが大事!

私は、予習を塾の授業などで強制的にやらせることには反対です。これに慣れてしまうと、高校に入っても「予習で教えてくれる誰か」が必要になります。高校に入って全教科、塾や予備校で習う・・・そんな時間も費用もないですよ?(興味のある方は、大手予備校のサイトで高校の全教科を指導してもらうプランを計算してみてください)

予習は

・自分が必要を感じて

・自分ができる方法で

行うことに意味があります

それこそ「自分主導」です。定期テストも入試も、ある一定のレベル以上を取るには「自分主導」でやらないと取れません。誰かに言われたり、強制されて予習しているようなら、そのレベルにはいきませんし、その先の入試や高校での勉強は確実に通用しません

予習は自分主導で、復習は指導者主導で!

これは15年以上、中学生を指導してきた経験則です

自分で予習する方法は2つ

自分で予習する方法は大きく2つあります。どっちでも大事なのは「自分主導」で学びきることなので、両方試してハマったほうでいいかなと思います。両方試せる期間が「今」です

方法1:書店の参考書

本屋さんには中1向けで教科書に合った参考書がいくつかあります。参考書というのは、問題集のように問題ばかりではなくて、学校の授業の代わりになるような「説明」が中心の本です

これがオススメ!という参考書を探すよりも実際に親子で本屋さんで比較した方がいいです

予習は「知らない内容を知る」ことが目的なので「1から6まで分かる」レベルでいいんです。そこから先は学校の問題集などで「7から10」を目指せばいいです。分かりやすく楽しそうに「6までいけそう」なものを選んでみてください

方法2:スタディサプリなどの映像授業

年々改訂して使いやすくなっているスタディサプリは小4~高3までの全教科を教科書対応で1から学べるアプリです

また、YouTubeでも予習したい単元名で検索したらたくさん出てくるでしょう

ここで大事なのは「1つに固定できる」ことです

毎回毎回、検索して良さそうな動画を探すよりも「お、これがいい」と思ったアプリなり動画を決めて、そこのシリーズで予習をした方がいいですね

私は、自分主導の予習は「スタディサプリ」をオススメしています

塾でも、ご家庭でスタディサプリを導入された方には、スタディサプリの費用分を一部月謝から相殺する「スタサプ割」を行うなど勧めています

予習は自分主導と言いましたが、中学準備としては「予習できる」能力と経験はやらせた方がいいです。そこで予習が自分でできるようになったことで勝手にズンズン予習する子も毎年いますよ♪

塾屋では、小学5・6年生に、ひとりで予習するトレーニングを行っています

中学までに身に付けておきたい技術その4:ひとりで復習

4つ目は、復習能力です

塾オリ帳ジナルの単語帳

結局はこれが定期テストや入試を考えると1番大きいと思います。中学と違うのは、高校は学校のワークのまま出題されることが多いので、まずは「勉強した内容をそのままランダムで出題されて正解が出せるか」を基準に復習しましょう

その際に工夫したほうがいい部分があれば、上記のような単語帳などを使ってみましょう

市販の問題集などを使って「そのままランダムで出されても正解できるか」やってみましょう

塾屋では、小学6年生の一年を使って、様々な教科・内容をひとりで仕上げられるかトレーニングします

中学までに身に付けておきたい技術その5:家族以外に質問する

5つ目は、家族以外に質問する能力です

中学生になってから塾に相談にいらっしゃる方の多くが「親が教えられなくて・・・」なんです

小学校のときは教えられた(ギリも含め)方も「今の」中学校の全教科は大変です。それも、ケンカにならず、子どもに怒号も言わず、短時間で・・・となると、結構大変です(-_-;)

もちろん、中学に入っても保護者の方が教えられるなら、それがベストなのかもしれませんが「親にしか聞けない」状態を作ってしまうのはよくないです

そこで、今のうちに「親以外に質問する」経験や能力を身につけておきましょう

例えば

・担任の先生

・教科の先生

・塾の先生

・同級生

・知ってる年上の先輩

親に聞くときと「聞く勇気」「聞いているときの姿勢」「終わった後の感謝」など、ハードルは高いですが、それを経験できる場を作ってあげてください。中学や高校になって『親以外に聞けない』というのがどれだけ大変か・・・を実害(とんでもない成績、分からないところだらけで全部放置)になる前に!

中学・高校生のきょうだいに質問するという方法もありますが、親子で教えるようなケンカにもなりますし、それ以上に「忙しい」ので質問しても応えてくれなくなります

塾屋では、保護者の方や塾長以外の人に質問するトレーニングをしています

中学までに身に付けておきたい技術その6:答えで学ぶ能力

6つ目は、答えで学ぶ能力です

小学生または中学に入るタイミングで指導する生徒をみていると

「丸付けはお母さん(自分でやらない)」「ワークは解くけど丸付けも何もせず」という生徒がたくさんいます

小学校時代の宿題の多くは、学校で丸付けか保護者の方に丸付けなんですね・・・

その感覚で中学校に行くと・・・

テスト前の提出物を全教科、一切丸付けせずに提出します

解いた問題が正解か不正解かを全く気にしなくなります

丸付けを自分でできたとしても、そこでおしまいで1ミリも「向上」はしません

そうなると、最初から「できた」問題だけがテストでも正解するだけになります

丸付けをする→直しを書く(見る・読む)→納得させる

市販の問題集でもなんでもいいですが、答えが別冊になっている問題をやってみてください

そこで

「丸付けは自分でする」習慣をつけさせないといけません

また、その際に

丸付け→×の問題の解説を読んで→分からないときは調べるか質問して解決

までが1セットだと教えてください

中学校の定期テストは「学校の問題集で出てくる問題」が正解できて・・・平均点!という感覚です

せめて、そこの問題集の×の問題は、解説を読んで、分からないときは調べたり質問して解決する習慣にしないといけないですよ

その習慣があれば、学校の問題集以外の問題集(学校以上のレベル)も自分で解いて→丸付け→納得 まで進めることができます。困ったときに質問できる(上記参照)能力があれば、ドンドン進んでいきます

塾屋では、答えや解説で学べているかどうかを試すトレーニングを毎週の授業の習慣にしています

さて、6つのうち、いくつ「準備」できていますか?

いかがでしたでしょうか

これら6つの能力を身に付けるためには、その経験値を積むことが重要です。言われた宿題だけを何も考えずに埋めて終わりという勉強(作業)を卒業したところにこれらの勉強があります

ぜひ、中学1年生なるお子様や、中学1年生になる知り合いがいたら送ってあげてください

多くの子が「何をすればいいか分からない・・・まぁ今のままで何とかなるか~」と思っています

・・・が、残念ですが、今の中学の勉強、入試の大変さ、その後の高校生の勉強を考えれば「何とかなる」とは口が裂けても言えません

塾屋に通う小学生は、自己管理シール黄色で中学生になっていれば6つ(いや、下の7つ目も)全部クリアしていますので、ご安心ください(^^♪

オマケ 6選にもれた7つ目

7つ目は単純に中学までに完璧にしておくべき「小学校の勉強内容」です

各教科1つ、最優先だけ紹介します。これがないと中学で「そこに戻ってやり直す時間」が必要になり大ピンチです

算数:計算全般(どれが出てきても正解できる)

国語:同音異義語(例 おさめる→納める、治める)

理科:どの単元も中学でまた1からやるので不要

社会:都道府県と国名

英語:英単語の書き

家や自分一人では「難しい」「続けられない」なら・・・

塾屋では、6年生の一年間を使って、本格的な中学準備の指導をしていますが

早めに、ゆっくりと準備したい方は小4・小5から通う子もたくさんいます

塾屋は学年によっては満席になっている可能性があるため、連絡やご相談は早めにお願いいたします(^^♪

いますぐ連絡したい方は、お問い合わせページにて

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