「貿易ゲーム」は、22世紀に向けて「AIに負けない」問題解決トレーニングの場~学習塾、塾屋の実践~

塾屋では2018年より毎年、塾生、保護者の方を中心に貿易ゲームを行っています。

(コロナ禍で2020年は中止)

ファシリテーターに、貿易ゲームといえばこの方!

柴田朋子さんをお招きした本格的で、どこよりも学びと悔しさいっぱいの貿易ゲームを行っています

目次

貿易ゲームは、今までにないタイプのゲーム!

貿易ゲームって何??

多くの方が初めて聞く名前かもしれません。

それもそのはず。

もともとは、社会科教育の授業実践の1つで、国際社会への理解、先進国・発展途上国の違いを体感するゲームです。

でも、そのゲーム性の素晴らしさ、自由度などにより、次第に「大人向け」「企業向け」にも注目されるようになりました

貿易ゲームはすべては明かせない(すべては分からない)ゲーム

上記の文だけでは、どんなゲームか分からないと思います。

ざっくり書いてしまうとチーム対抗戦です。

各チームが国になり、国別で、ある目的に対して戦う・・・というゲームです。

以上です。これ以上は、実際に貿易ゲームに参加しないと分かりません。

おそらく、実践されたサイト【貿易ゲームで検索】を見ても、おそらく概要しか書かれていないと思います。

全容が分からない貿易ゲーム、その理由は3つ!

1:詳細、展開が毎回変わるから

国連(ファシリテーター)によって、ルールもゲーム進行もすべて変えることができるため「こういうルールですよ」という統一したものがほぼありません。

なので、1回目の参加と2回目では全く展開もルールも違ったりしますので、変に知ったかでゲームに挑むと・・・しっかり負けます(笑)

2:詳細を知らない方がいいから

これは塾内でもそうしました。変に知っていると「知ったか」をしてしまい、自分が有利だと思い込んでしまいます。映画「カメラを止めるな」のように、見た人が詳細を明かさないゲームなんです。

『とにかく見て』と同じ『とにかく、やってみて』系のゲームです。

3:ゲームの意図が損なわれるから

この貿易ゲーム、私は『実際の社会』『実際の会社』での問題解決そのものだと思っています。

答えの無い問題、学年・年齢・立場がバラバラのチーム、ライバルの存在などです。

変に知った上でゲームをすると、そのプレイヤーだけが未来からタイムスリップしてきた人のように浮いた存在になります。

「このあと、こうなるんだよ?!」なんて得意げに話したりすると・・・残念ながら理由1で記した通り、ルールも展開もその場で国連(ファシリテーター)が自由自在に変えるんです。

もし私だったら、そういう発言通りの展開にはしないですね(笑)この国連の裁量は山のようにありまして、居るメンバーや目的、経験者の割合などでも変えていけるんで、2つとして同じ展開にはならないんです。

なので、ここでも概要は『国別の対抗戦』とだけ書かせていただきます。

どうしても詳細を知りたい方は・・・来年の塾屋での開催に参戦しましょう♪

(なお、参戦条件は、塾生または塾生の家族もしくは、私とLineまたはFBで繋がりがある方です。なので、まずは私に声をかけてくださいね)

参加すると、どうなるか!!?~貿易ゲーム後のアンケート~

貿易ゲームはすごく学びの多いゲームであり、私のなかではこれからの「人間ができる仕事」「人間だからできる能力」を育てるのに最適なゲームだと感じています。

さて、参加者の方はどう思ったのか・・・アンケートをもとに書いてみます。

貿易ゲームを知らない方はヤキモキすると思いますが、この感想が得られるゲームだという事で少し理解が進んでもらえたらと思います。(余計にヤキモキする可能性大)

終わってからの感想『とにかく悔しい!』『絶対リベンジしたい』

アンケート結果で

とにかく悔しい!:95%

とにかく面白かった:5%

そして

絶対にリベンジしたい:100%

今回で十分:0%

何かゲームをして

このような感想・結果になるゲームが他にあるでしょうか?

アンケートに答えたのは、小5~中3の子、そのお母さん、お父さんです。

つまり

子どもも大人も「悔しい!」思いをしてしまうゲーム

であり

子どもも大人も「リベンジさせてくれ!」と思えるゲーム

だということが分かります。

参加者は、何を学んだのか~ふりかえりによる、気づき~

ここでは、参加者のアンケートをそのまま紹介します。

(ゲーム上の詳細が分かる部分は〇〇にしたり、編集してあります)

後先を考えずに、始まってすぐに〇〇してしまったことは、失敗だったと思います。自国の利益のために、相手目線の交渉がなかなか出来ずに交渉決裂してしまう場面もありました。情報収集は、とても大切だと感じました。来年もぜひ参加させていただきたいです。次回は、〇〇国で挑戦して勝ちたいです    (親子参加のお母さま)

ビリで悔しい… もう一回やりたい!!!って思います。 国ごとに勧め方が違ってとても面白かったです。振り返りであーすればよかったと思うことが多くあったので、リベンジしたいです!!  (参加者の中学生)

とても、面白かったです。 帰りの車も子供と「〇〇がカギだよね。」などと話し合い、1人でももっと効率的な切り方があったのではないかと考えたりしました。 また、子供の意外な一面が発見できました。 親子とも、また、リベンジしたいです。 (親子参加のお母さま)

大人ばかりの国である〇国のみなさんと協力し合い、結果は2位でしたが、道具がない状況から知恵をあれこれ出し合いました。 しかし、反省点は沢山ありました。 リーダーを決めることなく進めたのも、司令塔がいなくみんなが自由に自分の考えで動いていたので、まとまりがなく反省点です。  思い返すと、あれもできた、こう動けば効率が良かったと思えてしまい、奥が深いゲームです。 柴田さんの振り返りで気づくことも多く、とても勉強になりました。 また来年プレーヤーとして参加したいです。 (参加者の女性)

初見のシチュエーション、窮地に立たされたとき、素の思考力を求められたとき、スピードを求められたとき、安全圏から外されたとき、どのように思考・行動ができるかというシミュレーションになりました。久しぶりに”熱く”なれました。あと、カイジの限定ジャンケンをやってる気分になれました(笑) いろんな学びがあるゲームだと思います。 (参加者の男性)

このゲームは、1人1人、気づきが違います。国によっても違います。

それを共有することで、より気づきが多くなったり、その分、悔しさも多くなるという・・・不思議なゲームです。

私はどの国にも属さずに全体を見ていましたし、ファシリテーターの柴田さんは1分1秒も逃すまいと、各国の動きをメモしていて、終わった後に全容を教えてくださいます。そこでみんなが「気づく」わけです。

このゲームのすごさは終わった後に発揮します。

このゲーム後、多くの方が参加者同士や私に

『あのとき、〇〇できたよねー』

『あの場面、〇〇しておけばよかったよね』

『あのときの交渉、〇〇しようと思ったけど言えなかったな』

と、トークが止まりません。

妻も参加したのですが

妻は私が寝る直前までずーっと貿易ゲームの感想と反省を言っていまして

10分に1回の割合で

「あー楽しかったなー」「あー面白かったなー」と言っていました。

妻とは10年以上の付き合いですが、千葉の遊園地に行った時も、オーストラリアで新婚旅行した時もここまで語りっぱなし、楽しい・悔しいを語るなんてことはありませんでした。

結論:貿易ゲームは21世紀、最強のボードゲームだ!

私は常々

ボードゲームは、夢を叶える能力が身につく

と生徒に伝えています。

ボードゲームは、それぞれカバーできるジャンルが異なります。

例えば、ドブルで得られる能力や経験と、カタンで得られる能力と経験は全く違います。

でも、この貿易ゲームは

ボードゲームそれぞれの良さを全部まとめたゲーム

といえます。

まさに、21世紀最強のボードゲームだと私は思います。

唯一の欠点は、これを開催するのは大変だということです(笑)

人数が20人~30人程度必要で、2時間以上かけますし、何より柴田さんのようなファシリテーターがいないとゲーム自体はできますが、今回のように学びが多く、みんなが悔しい!とはならないんです。

もし、塾・学校で貿易ゲームをやりたい方は

もし、これをご覧になり

『貿易ゲームをうちでもやれないか』

『もっと詳しく知りたい』

という方はご連絡ください。

超多忙な柴田さんをご紹介することも可能ですし、お試しで良ければ私が主宰するときに参戦していただいても構いません♪

塾屋は、正解のない世の中での問題解決の実践として、貿易ゲームを行っています

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