ボードゲームの教育的な効果が注目されています
ボードゲームの教育的な効果が注目されており、いわゆる【非認知能力】の向上が期待されています
また、経済産業省が掲げている「社会人基礎力」の要素の多くを高める効果が期待されており、会社の社内研修や就活セミナーなどでもボードゲームが用いられています
そこで、今回は「大学」の授業でボードゲームを取り入れている大学を紹介したいと思います
①単発のイベントや講習ではなく、大学の正規の授業であること
②授業名にボードゲームが入っていたり、授業内容にボードゲームが入っていること
③複数のボードゲームを用いていること
この3つの条件をつけさせていただきました
授業の中で1回だけ使ったり、1つの種類だけを用いた授業(例:将棋だけ、囲碁だけ)は対象外とさせていただきました
監修:ボドゲ先生 2022年時点
①名古屋大学「基礎セミナー ボードゲームを究める」
おそらく、ネット検索で真っ先に出てくるのではないでしょうか
参考URL https://syllabus.adm.nagoya-u.ac.jp/data/2022/00_2022_W12000012402.html
東海地方唯一の旧帝大である名古屋大学で行われている授業です。ネットでの記録上、2015年には授業が行われていました。当時は、他にボードゲームをメインとした授業が日本で行われていなかった(?)だけに画期的な授業ともいえるでしょう
私をはじめ、ボードゲームに教育的な価値を見出した人なら一度は目耳にした名前であり授業ではないでしょうか
②名古屋大学「基礎セミナー ルドロジー101:ボードゲームと人生のデザイン」
参考URL https://syllabus.adm.nagoya-u.ac.jp/data/2022/00_2022_W12000011423.html
同じ名古屋大学でもう1つ基礎セミナーでボードゲームの授業があります。こちらの授業では、グループでボードゲームを創作するところまで授業に含まれているのが大きな特徴です
③京都芸術大学「構想計画Ⅰ ボードゲームをデザインする」
参考URL https://www.kyoto-art.ac.jp/production/?p=95996
こちらの情報が2018年時のものであり、現在も授業があるのかは確認できていません。興味のある方は、直接、大学までお問い合わせください
ボードゲームのデザインを「パッケージ・キャラクター」という側面と「ゲームデザイン」の側面で学んでもらい、実際に創る授業のようです
イラストやデザインを専攻している学生の授業なので、完成したボードゲームのデザイン性はすごそうですね♪
実際に、ここの大学の卒業生でボードゲームを創っている方もいるようです
④京都精華大学「デザイン学部デジタルクリエイションコース」
参考URL https://www.kyoto-seika.ac.jp/news/2022/0421_2.html
こちらは授業タイトルが分からず、授業詳細は分かりませんでした
サイトの内容によれば、2・3年次にボードゲームを製作するプロジェクトがあるそうです。実際に「販売」まで行っているところが非常に実践的で、学生のモチベーションも高く授業に臨んでいると思われます
⑤東京電機大学「英語ⅡとⅣ」
参考URL https://www.shidaikyo.or.jp/newspaper/rensai/daigakujin/post-114.html
現在、この授業が現在もあるのかは確認できていません
参考URLにインタビュー内容も掲載されていますが、英語×ボードゲームの授業です。英語を使うツールとしてボードゲームを用いた授業で、ゲームに勝つために能動的に英語を発し、必死に聞き取る時間になりそうです
番外編~1つのボードゲームで授業をしている大学~
今回、いろいろ探したところ、条件に合う授業は上記の5つでした。大学の数、授業の数を考えても、極めて珍しいことが分かりますね
ただ、1つのボードゲームを通じて授業を行っている大学(授業)は結構ありましたので、もし興味があれば
「ボードゲーム名 大学 授業」などで検索してみてくださいね♪
調べた限りで、1つのボードゲームの授業があった例
【モノポリー】【将棋】【囲碁】
全国各地でボードゲームの研究は進行中
東京大学、立命館大学など、多くの大学でボードゲームの研究が進められています
今後、研究が進めば、ボードゲーム研究の教授が増え、授業も増えていくと思います
大学の授業×ボドゲ先生
筆者(ボドゲ先生)はボードゲームの教育利用の活動をしている実践者です。研究目的や大学の授業のような公的な場ではなく、ボードゲーム教室など民間での実践です
「ボードゲームは良い!」と確信した当初、やはり「証拠」というか「○○も良いって言ってる」という権威性のある人・もの・論文?が欲しくて探していました。そこで、同じ愛知県で、しかも名古屋大学で論文?授業???というのを発見し、勇気を出して連絡させていただきました
有田教授は快く返信してくださり、研究室でお話させていただいた際にも「民間でボードゲームの実践をされている」ことを評価していただき、なんと、その有田教授の「ボードゲームを究める」内でゲストスピーカーとして、私の実践をお話する機会を設けてくださいました
そこから、毎年ゲストスピーカーとして呼んでくださり、2022年も登壇させていただくことになっています
さらに、2022年からは、同じ名古屋大学の山形教授の「ルドロジー101:ボードゲームと人生のデザイン」でもゲストスピーカーとして呼んでいただき、登壇させていただくことになっています
ボードゲーム×教育の「民間での」実践なら、お任せください
ボードゲームを子どもたちや学生、職員や社員に教えたい、実践について話を聞きたいという方はご連絡ください