多くの小中学校で年に1回、2月とか4月くらいに行われるテストがあります。それが1カ月くらいするとピンクの紙で返ってくるんです。今回は、あの「ピンクの紙」について解説したいと思います
いつもと違う「あのテスト」いったい何??
学力テスト?実力テスト?範囲は?難しさは??
多くの謎が募ったままテストが行われ、結果のピンクの紙が返ってきます。そして、毎年当たり前のようにやっているからなのか、このピンクの紙について【説明を受けた】【説明の用紙をもらった】保護者の方に出会ったことがありません(´;ω;`)
毎年やらされてはいるけど、悪かったときに子どもに問題を聞いても覚えてないし、何もできない・・・
そんなピンクの紙のテスト(説明上ピンクテストと表現します)とは??
ピンクテストは正式にはNRT式テストと言います
これは学校調査用のNRT式テストというものです
そして、問題内容や解答、自分の答えなどは一切非公開らしく、評価の基準も「相対評価」という点くらいで特に何も書かれていません
つまり、平均点が教科によって違うので、同じ80点でも、平均点が高い教科だと真ん中くらいの評価になり、平均点が低い教科なら一番右までグラフが伸びる仕組みです
なお、問題自体は基本的な問題ばかりらしいですが、【全範囲】で勉強やテストをしたことがない子の場合、普段より全然できていない可能性は高いです(特に理科・社会は)
せっかくなので「2つ」だけ注目しましょう!
せっかく学力調査用に何時間もかけて行ったテストなので、2つだけ注目してみてください!
(できれば、昨年と比較してもらえるとなお良いです)
注目ポイント1:グラフで現在地を知る
先ほどの表で説明しましょう
相対評価で3段階に分かれています
私はよく説明で
「よくできました=通知表のAまたは◎」
「がんばったね=通知表のBまたは〇」
「がんばろう=通知表のCまたは△」
というイメージでとらえてもらえばいいと伝えています
私が小6時のピンクテストの結果と中学時での勉強の様子を比較すると
おおよそ
「よくできました=上位20%くらい」※一番右まで突き抜けていれば、上位5%くらいかな?
「がんばったね=上位21~70%くらい」
「がんばろう=上位71%~」
こんな感じだと思います
今やっている内容を含め、過去に学んだ単元も「基本はできている」状態じゃないと「よくできました」まではいきません
そういう意味では「よくできました」に達しているなら、今の学年の単元はおおよそ全て基本はできている(忘れていない)と考えていいでしょうね
注目ポイント2:▼の単元、ありませんか?
点数の右下に、教科の単元別の出来が載っています(写真がなくてごめんなさい)
おそらく単元ごとの問題数が少ないので「ノーミス◎」「1・2問まちがい〇」「全然ダメ▼」の分け方で▼となると、おそらくほぼ全部ダメかもしれませんね
▼の単元があれば、ちょっと注意が必要です
その単元だけ再勉強して「できる」なら問題なし!
小学生が特に理由もなく、学年の全範囲を復習する機会はほぼありません
なので、こういう全範囲のテストになると、すっかり忘れていたり、注意すべき点も抜けている子もいます
もちろん、それはそれで良いことではありませんが、小学生のうちは「その単元を勉強したときに、ちゃんと仕上がる」ことが大事です
▼の単元の学校のワークやプリント(塾などでもらってもいいかも)を用意して、本当に全然できていないのか探った後で、標準的な問題が正解できるようになれば「問題なし!」と考えていいです
例えるなら、人間ドックの「再検査に引っかかった」感覚です。もし再検査してホントにダメなら、猛勉強しましょう
優先すべきは算数です(国語は単元というより国語の問題の問われ方で分かれていますし、理科・社会は次の学年の単元との繋がりが薄いため)
あとの細かいところは「気にしない」
あと細かいところを見ていけば色々と書かれています。アンケートの結果だったり・・・
たしかに「国語に対する意欲・・・悪い」を見たりすれば凹みますが、よほど勉強大好き!って子以外、正直に書かせたら似たような感情の子ばかりですよ。正直に書いたアンケート結果を「何書いてんの!!!(; ・`д・´)」と怒る方がむしろ逆効果ですよ。余計に本音を書かなくなり、お母さんが喜びそうな「算数、大好き!」「国語、チョー好き!」という回答を選んでしまう子になるかもしれませんよ