演習日がいかに「普通の授業」と違うのかを、こんな感じで比較してみました(^^♪集団授業や個別授業だけで成果を上げている塾に怒られる内容かもしれませんね・・・「うちはそんな普通の個別授業ちゃうわ!」と思いながら読んでいただきたい
あえてイメージ画像を入れませんでした。小説のように文章だけでイメージさせて読んでほしいです!あ、一度読み切ってまた上に戻って読んだ方がいいかもしれません(二度読み推奨)
塾屋の「演習日」を1枚ずつ、剥いでいきます
変な表現ですが、塾屋の演習日の仕組みを1つずつ普通の個別授業の仕組みと変換していきます
読んでいる塾生、保護者の方は「どこが変化したら耐えられないのか」楽しんでください。演習日をよく知らない方は最後まで読んでいくと「・・・ってことは演習日はこういう授業なんだ!」と納得して説明までできちゃうかもしれませんね
見切り発車ですが、とりあえず楽しそうなんで書き進めてみます♪
変換率10%:フリーアドレス→座席指定へ
演習日は、約40席をある教室内の座席は毎回自由です。(ただし、自己管理能力の段階に応じて、達していない子は教室手前、達している子は教室奥の席と決まっています)これはIT企業によくあるフリーアドレスと呼ばれているものです
フリーアドレスだと、毎回どこに座ろうか、その日の気分や天候、周りに座っている人の具合で「考えて座り」ます。なかには毎回ここだ!と決めている子もいるので、先に座っている子がいたら、その子が帰ったら移動したりします
それを普通の個別授業の「座席指定」に変換します
・・・想像つきましたか?
教室に入ったら、座席表があって、Aさんは何番、Bくんは何番と書かれている席に座ります
壁際、嫌かもしれません。隣が・・・かもしれません。でも、座席指定なので変更できません
こんな感じで書いていきます
どうですか?
では、2枚目にいきましょうか
変換率30%:フレックスタイム→決まった時間に90分行く
演習日は、金曜16~22時、土曜13~22時の間で、好きな時間に、好きな時間数だけ塾で過ごすことができます
その来る時間も、毎週変更OKで、直前変更もOKです。フレックスタイムそのものです
「じゃぁ、ちょっとだけ来て帰ればいいじゃん♪」なんて思った方・・・会社のフレックスタイムでも、それはないですよね?フレックスタイムは、やるべきことだけ決まっていて『それをいつ、何時間かけるのか』に裁量があるんです
なので、当然それぞれにやるべきことは設定してあります。それをフレックスタイムにしてあって「お好きなときに、お好きな時間どうぞ」にしてあるんです
それを普通の個別授業の「曜日・時間固定の90分」に変換します
・・・想像できましたか?
あなたは、毎週金曜日の19時から20時半です。用事があろうがテスト前だろうが、この時間で授業を行います
先ほどのように座席指定にもなっていますので、ちょっと早く来て自習・・・もできません
あ、あと、普通の個別授業の世界では、曜日・時間帯が生徒やご家庭都合で選べますが、慢性的に講師不足なので土曜日の13時から14時半!と希望を出しても「その時間帯、講師がいません」と返ってくる率が高いです。基本、中高生なら平日19時以降ですね~
まだ耐えられますか??
では、3枚目を剥いでいきましょうか
変換率50%:全教科→1教科固定
演習日では小学校は算数・国語・英語・社会・語彙、中学・高校は全教科をキリがついた単元ごとに勉強させていきます。そのため、毎週、教科は変わりますし、同じ教科を2つ(例 国語のことばのきまりと、お話の走れメロス)という場合もあります。当然、テスト前は全教科、演習日で勉強することになります
では、これを普通の個別授業の「1教科、毎週固定」に変換します
・・・想像できましたか?
数学!と入塾時に決めたら、よほどの理由がない限りは毎週、数学です。次の日に英語の単元テストがあったとしても数学です。今習ってる数学は分かる!でも、数学です
ん?英語もやって欲しい?
それなら、他の曜日で90分とるか、その時間の前後にいれて1日2コマ(計3時間)ができますよ!
え?理科・社会もやって欲しい??
それなら・・・
そうです、個別授業の塾で全教科を教えてもらおうとしたら、5教科(5コマ)授業を取らないといけません
別に可能ですが、私も個別指導塾で2年ほど勤務経験がありますが、3教科って子すらほとんど見ませんでした
これには月謝事情も大きく影響していて、仮に3教科で個別指導塾の授業を取れば最低でも月謝は35,000円になります
これが5教科だったら??高校生、全教科だったら??
変換率70%:スタッフに左右されない→講師の質に完全依存
演習日では、塾長以外のスタッフも勤務しています。全員が教育にアツい愛教大の現役大学生です。しかし、彼らが教科の授業を行うことはありません。スタッフにはスタッフだからできる仕事だけを任せています。例えば、確認テストの作成や受付、採点、その後のフォローです
では、これを普通の個別授業の「毎回コロコロ変わる講師and講師依存」に変換します
・・・想像できましたか?
まだ変換率70%の段階では、演習日の形式はそのまま残っているので、要するに、こうなります
・作る確認テストは毎回来たスタッフによってレベルも出し方も変わる
・演習内容も、生徒の事情を全然わかっていないスタッフが勝手に作成する(塾長はノーチェック)
・演習日中の相談やトラブル、𠮟る場面もすべて、その場にいるスタッフが行う
普通の個別授業の場合、もはやこれは『常識』に近いくらい、いろいろな保護者の方から聞いている話ですが
「毎回講師がコロコロ変わる」「担任制にすると曜日が講師都合でコロコロ変わる」
「面談で話した方針で授業がされていない」「中2なのに、中1の計算のところをまだやっている」などなど
私も大学生時代に集団授業、個別授業とかなり経験してきましたが、小中学校の全教科、そのつながりや入試制度まで考えて指導できるレベルに達するのは「実際に全教科、1年以上担当する」経験があり、かつ「生徒を継続的に伸ばす意欲」がないとできません
おそらく、その個別指導塾の塾長や教室長はそれができるのかもしれませんが、大学生スタッフでそれができる人はほとんどいません。その「差」が埋まらない仕組みのため、生徒も保護者の方も「え?」と落差に嘆くしかありません
塾屋の演習日では、スタッフにできることはスタッフに任せ、塾長にしかできないことは塾長にしかやらせません。例えば、勉強内容以外の相談だったり、何か指導上で𠮟る場面は全て塾長が行います。当然、スタッフに責任も負担もさせません
演習日は、個別指導塾のように1つ1つ壁で仕切られていない空間なので、スタッフも塾長も全生徒を観察できるようになっています。そのため、スタッフからの又聞きで𠮟るようなこともありません
変換率100%:『できるかどうか』がゴール→「やったかどうか」がゴール
演習日では各自の学校の進度に合わせて「Aくんは、算数の円の面積」「Bさんは理科の地震の計算と英語のUnit8」のように演習内容が決まっていきます。その内容の勉強を各自で行い、スタッフが作成した『確認テスト』を受けに行き、決められた基準(例 ×2つまでOK)をクリアしたらファイルにスタンプが捺され『修めた』と認定されます。これを金土のなかで、スタンプをもらうまで行います
当然、調べる、別のワークで練習、質問することも自由に行うことができます
では、これを普通の個別指導塾の「授業and宿題」に変換します
・・・想像できましたか?
普通の個別指導では、大学生が指導教科の塾ワークを順番に進めていきます。3月2日が3・4ページなら、3月9日は5・6ページという感じです。当然、できるようになって次のページに進めばいいですが、宿題は「やってあるかどうか」しかチェックしないので、前の内容ができているかどうかも不明です。また、その日受けた授業すらできているかどうかも不明です
「え!!?そんなの塾行ってる意味ないじゃん?」と思ったアナタはすでに演習日の良さに気づいていますね!さすが!
でも、普通の個別指導塾だってこの問題点に当然気づいています・・・が、大手個別指導塾は、その塾の本社で『演習日みたいな仕組み』を開発して導入してくれないと、その教室独自では何も動けません
なので、個人でやっている個別指導塾なら何か手を打っているでしょう。私(塾長)がもし最初、個別指導塾として塾屋を始めていたら、すぐに演習日の形式を導入して「個別指導+演習日」に切り替えます
客観的に「できた」と認定される演習日
だれも「できているか分からない」個別指導の授業and宿題
変換する前と後、ハッキリ見えてきましたね
逆に、1枚ずつ「着ていく」と演習日が見えてきます
今回は、演習日を1枚ずつ剥いでいって個別指導の授業まで変換してみました
逆にこの記事を下から読んでいけば、普通の個別授業から1枚ずつ着ていって演習日まで変換できるわけです
あれ?これで演習日、他の塾でもできるじゃん♪
(もし、本当に演習日を導入したい塾さんは見学にいらしてください。演習日の細かい仕組みをお見せします)
演習日は、めっちゃシンプルに仕組みを書いたら『やって欲しい勉強内容を、好きな時間に来て、好きな席に座って、好きなように勉強して、確認テストに合格する授業』です
もし合格しなかったら?とすぐに思った方、心配性ですね・・・でも勉強においてはその発想は『伸びる人の発想』です♪
ちゃんと、そのあたりも仕組みが作られています。ご安心ください
最後に1つ言えるのは、この演習日の授業は
『日ごろの勉強(通っている塾も含め)に不満を持っている子(親)』ほど感動する授業です
・決まった時間に塾行って座ってるだけ
・身になったか分からない
・分かる内容をわざわざ授業を受けたくない
・早く終わったら早く帰りたい
・勉強が「できる」ところまでちゃんとやりたい
別の角度から演習日について書いた記事もぜひご覧ください