みんな「れれれ」勉強しかやってない・・・
いきなり出てきた「けテぶれ」について説明しないといけませんよね!
「けテぶれ」とは、自学ノートの進化形
小中学校でよくある宿題「自学ノート」「自主学ノート」を、ちゃんとした学びになるように改良した提案をされた先生がいまして、その方の実践が
「け:計画」→「テ:テスト」→「ぶ:分析」→「れ:練習」
このサイクルで勉強しよう!というものです
詳しくは考案者ご自身のサイトより
このサイト上でも
結果(テストで良い点を取る)のための勉強に切り替わることで、そこから学び方の工夫が身についていく
とあります
え?本来、宿題とか勉強ってそういうもんじゃないの??
と思われるかもしれませんが、それが自主的にできるのは一部の中学生、高校生くらいです
これは、小学校の、しかも「宿題」で実施していることがスゴイことであり、注目されている理由だと思います
実態:「けテぶれ」をやっていない小学生の宿題は・・・
実際に塾周辺の小学校でも学年単位で『今年から、けテぶれになりました』という声を聞くようになりましたが、まだまだ広がっているとは言えません(早く小学校全校の標準になってほしい!(^^)!)
けテぶれをやっていない小学生の宿題は
・計算ドリル
・漢字ノート
が2大宿題と言えます
特に漢字ノートは
このように、文字をずっと下まで続けるだけ
つまり
「れ:練習」の繰り返しのみになっています
けテぶれ→「できたか」どうかに注目
漢字ノート「やったか」どうかに注目
という大きな違いがありますよね
中学校や、一部の高校でも漢字ノート系の宿題がある
こうした「やったかどうか」を求められる宿題は、中学でも漢字ノート、英単語などの宿題でありますし、高校によっては『宿題にでもしないとやらない』という理由で漢字や英単語ノートの宿題があったりします
小学校で興したムーブメントを、ぜひとも中学校にも広げてもらいたいです
塾屋の授業の1つ「演習日」は15年前から「けテぶれ」でした
先生が「けテぶれ」というキャッチーなワードを発明されましたが、すでに塾業界では『テスト』を中心に置いた指導をする塾が存在しています
そのなかで、当塾も開塾以来(2007年~)、演習日という授業がまさに「けテぶれ」を毎週、小中高校生に行っていました
※演習日のバシッとした説明が難しいので、まだ動画やサイトで作れていません・・・
簡単に書くと
授業の中で
け:計画
毎週、生徒ごとに学んでほしい内容を塾で指定します
例:中2のたかしくん→数学(一次関数の利用)、英語(Unit5の単語)
これを1週間で、塾のスタッフが作成するテストをクリアしないといけません
しかもしかも、塾に来る時間は「金土の◎時~△時までの間で好きなとき」にしてありますので計画の時点で
- いつ塾に行くのか
- 何時間いるのか
- どうやって勉強するか
- その勉強をするために用意するものはあるか
などを金土までに計画しておかないといけません
テ:確認テスト
塾では、その金土の自分が来たい時間に来て、自分が決めた席で、自分が計画した方法で勉強してきます
その後、スタッフのところへ行き、確認テストを受けます
確認テストといっても、そのまま出すようなテストではありません。英単語などはランダムに出すだけになりがちですが、4技能を意識して「リスニングで聞こえた単語を書かせる」「その単語を使った例文を作る」「その英単語の発音をさせる」ところまでやります
生徒はこのサイクルを毎週やっているので、そういうテストの出し方だと分かった上で「け:計画」を考えています
ぶ:分析
確認テストがクリアすれば、分析としては
『あ、今の感じで勉強すれば通用するんだ!この方法で次もやってみよう』
になります
基準を下回ると不合格で、またテストを受けないといけません(当然、問題は変わります)
そこで
『今の勉強ではダメだった。じゃぁ、何が足りなかった?』
という分析が始まります
その分析が正しくないと【次のテストもクリアしない】という結果が想像できるため、真剣に分析してくれます
れ:練習
分析を踏まえた練習を各自でやっています。クリアしなかった内容は2回目のテストに向けた練習になっていないと
テスト→不合格
の連続になります(塾屋では合格できなかった内容は来週以降にそのまま残る仕組みになっています)
※もちろん、現時点の学力に合わせた内容にはしています
塾屋の保護者の方にとっては「ようやく学校もそうなってくれたか!」という感覚です
このような演習日を、早ければ小3・4年生から、遅くとも小6から必修にしているので、このサイクルになれているお子様や保護者の方からすれば
ようやく、学校も塾屋みたいになってくれた(^^♪
という感覚だと思いますし、実際に塾屋の中高生は、このサイクルで勉強するのが当たり前なので、学校の「分かる単語を2行ただ書くだけ」の宿題に不満タラタラです(それでもやってはいますが、時間の無駄だと身をもって分かっている状態で言っています)
うちの学校/クラスは「けテぶれ」じゃない( ;∀;)という方へ
おそらく、ほとんどの小学校の先生は「けテぶれ」の存在はご存じだと思います。もしかすると来年度から実施予定かもしれません。懇談会のときに聞いてみてもいいかもしれませんね~
じゅくちょーの私見:勉強に「テ」があるかどうかが大きな大きな違いです
「けテぶれ」や「演習日」にあって、他の宿題や授業にないのは大きく1つ
勉強しているときに【テストがあるかどうか】だと思います
なので【勉強のなかでテストがある環境】を用意できるかどうかが大きな違いだと思います。特に勉強が苦手、暗記が苦手、学校のテストで小学校なら80点以下が多い子は、勉強にテストが入るだけで劇的に変わる子がたくさんいます
テストがある環境にする方法1:お母さんテスト
これが、私が今回一番言いたかったことかもしれません
家でお子様が何か宿題をやっている・・・それを見張っている方は、おそらく「教える」ことはされていると思います
特に見張っていない(お任せ)という方もいらっしゃると思います
まずは、これを読んだ今日もしくは明日
今日のその宿題の内容からテストを出すので、クリアしたら宿題終わりにしようか!
と、明るく提案してください(^^)/まずは、明るくです
盛り上げるために「1回でクリアしたら、ゲーム時間が◎分延長されます」みたいなアメがあってもいいです
とにかく「テストがある環境」をまず1回作ってください
そんな毎日は無理だという方は、学校でテストがある日の前日(または前々日)に、そのテスト範囲のワークやドリルでやってあげてください(^^)/
テストがある環境にする方法2:兄、姉テスト
お母さんではなく、きょうだい(兄、姉)に下の子の勉強した内容のテストを作ってもらう方法です
方法1と比較してメリットは、問題を作ることで復習になるという点
デメリットは・・・ケンカになる可能性があります(こんなの分からんの?と言ったり、問題が悪いとクレームを付けたり)
テストがある環境にする方法3:塾屋の演習日を始めましょう
塾屋の生徒は小6から演習日が必修ですが、小2~小5は「任意」としています。今までは比較的「学校の勉強はまぁ自分でやれそうなので、学校のそのまま出るテストじゃない学びを」という方が演習日を始めていましたが、おそらく、演習日の私の伝え方が下手だったのでしょう(´;ω;`)・・・本来は上記のようなサイクルで勉強を『学び』に替えていく授業になるので、学校の勉強が苦手、暗記が苦手、学校のテスト勉強もやってるだけで点数が悪いという方こそ、早くから始めてもらいたいと思っています
もちろん、曜日も増えて月謝も変わるので(演習日を始めてからシールが黄色になれば月謝は演習分かかりませんが)こちらから「やってください!」とは言えませんが、もし難しいようなら方法1・2のいずれかはやってあげてください